People 向き合う人Researcher4

政策研究事業本部 大阪本部
研究開発第2部(大阪) 主任研究員

沼田 壮人

地域振興や自治体政策の
立案を多角的に支援。
メンバーを育成し、チーム
として高い成果をめざす。

経歴Career

2003年入社。京都大学大学院経済学研究科修了。学生時代は財政学・環境経済学のゼミに所属し持続可能な発展を都市政策に活かす方策について研究。また国際交流のサークルに入り、多国籍の学生仲間と国内外をともに旅した。

私の信念My Belief

「お役所仕事」等という言葉もあるように何かと批判を受けることも多い行政ですが、どんな役所にも必ず真面目で誠実で熱意ある職員の方がいます。そうした職員の方々の想いを受け止め、その理想の実現のための力になりたいと考えています。彼らとともに仕事をすることで知見や経験を深めながら、そこで得たものを次のプロジェクトに活かしていく。そうした積み重ねによって、今後も地域の発展に尽力していきます。

私の
とっておき

「門真市幸福度指標について」のレポートです。幸福度指標は、研究者や国際機関のレベルでは議論が進んでいますが、市役所、区役所等の基礎自治体レベルでは、まだ日本でも検討している例が少ないテーマです。門真市でのこの仕事は、基礎自治体レベルであっても、指標検討の背景となる理論は研究レベルと遜色ない水準を維持しつつ、市民や市の職員にとってなじみやすい内容になるよう工夫を重ねました。クライアントである門真市の市長や市職員の本テーマへの関心が高く、大学院生時代から一緒に研究してきた先生方に委員に加わっていただき作り上げたこともあり、私にとって印象深いプロジェクトとなりました。

仕事の醍醐味The best part of work

仕事を通じて新しい世界が広がることです。訪問する場所、担当するテーマ、クライアント、インタビュー先の研究者、企業経営者、エンジニア、社会起業家等、この仕事を通じて本当にさまざまな場所や人、そして知見に触れることができました。これまで見ていた自分の世界がいかに狭かったかを知りました。仕事で扱う社会課題には、なかなか出口が見えない困難なものもありますが、それらに真摯に取り組む人々の存在を知り、また一緒に仕事をしたりすることで、「世の中捨てたものじゃない」と前向きな気持ちになれることも魅力です。

5年後の私My Future

少子化による人口減少や高齢化の時代を迎え、地域社会はかつてないほどのさまざまな課題を抱えています。一方で地方創生の動きやコロナ禍の中で、大都市に毎日満員電車で通勤するという働き方・暮らし方を見直す動き等、新たな潮流も生まれています。今後も地方の行政マネジメントや地域活性化の分野で専門性を深めていきたいと考えていますが、さまざまなプロジェクトや情報発信、勉強会の企画等を通じて、出身地であり業務フィールドでもある関西の多くの自治体から頼りにされながら、熱心な職員の方々のネットワークづくりにも貢献できたらと思っています。

心に残るエピソードEpisode

入社2年目に、薬物依存症の人の社会復帰支援を行うNPOへのインタビューを行いました。報告書にインタビュー内容を掲載するにあたり、「罰するよりも息の長い治療と支援が重要」というメッセージを中心にレポートをまとめたところ「こちらの伝えたかったことをよく理解してもらい大変嬉しい」との返信をいただきました。2年目で任される仕事が一気に増えてくる一方で、仕事をこなす能力がなかなか上がらないと感じて悩んでいた頃でしたので、とても自信を得た出来事となりました。

応募者の皆さんへ
メッセージ
Message

世の中には本当にさまざまな「業界」と「職種」があります。テレビCMやネット上の話題ではほとんど見かけることはなくても、魅力的な企業や仕事はたくさんあります。これまでの経験や身の回りの情報だけで「行きたい企業」「やりたい仕事」を決めるのではなく、いろいろな会社や人を訪ね、どこでどのように働いていたいか、イメージを膨らませていってください。

Soto Numata