Consultant3
コンサルティング事業本部
社会共創ビジネスユニット
イノベーション&インキュベーション部 マネージャー
安形 健
MURCならではの
強固な経営基盤を活用し、
産業界の課題解決に通ずる
コンサルティングを行う。
経歴
2018年入社。大阪大学法学部卒。学生時代に国際関係論での論文執筆等を通じ仮説構築の力やアナロジー思考の素地を身につける。三菱UFJフィナンシャル・グループ(以下、MUFG)の豊富なアセットを活かし、日本の課題に向き合えるダイナミズムに魅力を感じてMURC※を志望。先輩方の人柄、個人のプロフェッショナリズムが際立っている点が最終的な決め手になった。イノベーション&インキュベーション部に配属後、入社6年目にマネージャーに昇格し、新産業共創チームの一員として現在に至る。
私の信念
課題解決の糸口や、ビジネス成長の戦略支援等、クライアントがそのときに求める最大限の価値を提供することを意識しています。そのため、視座が高く、経験豊富なコンサルティング事業本部のメンバー・先輩、政策研究事業本部の研究員とも日々対話やコワーク※の機会をもち、既存のケイパビリティに固執しないコンサルティングを実践しています。これまで世の中になかった新たなテーマやアプローチに挑戦し続けられるよう、守備範囲を越えた課題にも自らキャッチする姿勢を忘れないようにしています。
私の仕事
所属するイノベーション&インキュベーション部は、世界最大級の金融機関であるMUFGにおけるシンクタンク・コンサルティングファームとして、新しい技術・事業を通じて日本の産業を顧客企業とともに創り上げていくことがミッションです。コンサルティング事業本部内はもちろん、シンクタンク機能を持つ政策研究事業本部との連携も多く、その両方にまたがる領域の課題に取り組むことが多いというのも、イノベーション&インキュベーション部ならではの特徴です。
私は、MUFGの一員としての戦略立案・事業伴走支援や、MURCのシンクタンクとしてのケイパビリティも活用したネットワークを通じて、企業・地域に対するコンサルティング・計画策定、調査といった業務を行っています。前者の場合は、MUFGが担当企業の課題解決に取り組むうえで必要なマクロ視点が求められます。そのためGX(グリーントランスフォーメーション)やSC(スマートシティ)、少子高齢化対策、地域活性化等、担当企業だけでなく、日本全体で向き合わなくてはならない課題にどうアプローチするかといった議論からプロジェクトをスタートさせることもあります。後者は、個別企業・自治体等と相対し、社内の政策研究事業本部の研究員と連携・コワークしながら具体的な課題や事業機会に対するMURCとしての提案、コンサルティングを行っています。対外的にはそれぞれの課題に対する最適解を出していくためにどのようなチームアップをするか?という観点が必要になりますし、対内的には研究員や他部コンサルタントとどれだけ相談事ができる関係性か、自分からもGiveができているかを意識して日々業務をしています。いずれの場合にも、MUFGないしMURCの舳先としての役割を担うことが私の仕事です。
入社2年目のときに新規事業戦略策定に携わり、経営者の考えを間近で知る機会がありました。当時のマネージャーとのレビュー、議論を繰り返しながら事業の立ち上げやコンサルタントとしての価値の創出方法を学び、プロジェクトを自分事として捉えられた貴重な時間でした。これらの経験は、仮説や、訴求ポイントを押さえた資料の作成方法、そこから逆算した調査設計やメッセージの抽出等、今の私に課せられた価値共創やシンクタンクとしてのメッセージ性をもったコンサルティングを提供することにつながっています。
入社6年目でマネージャーに昇格しました。アソシエイトやコンサルタント時代は、個人としてプロジェクトに貢献する観点で仕事に取り組んでいましたが、マネージャーの現在は、メンバーの知見を集結して如何にチームとしての提供価値を最大化できるか、クライアントの成長に繋げることができるか、を重要視しています。
クライアントに対しては、プロジェクトの立ち上がりからクローズまで責任者として携わることになります。一個人だけではなくチームとして、クライアントに高い価値を提供することで「お願いしてよかった」「また一緒にやりたい」と思っていただけることを、自らのミッションとして課しています。そのためにはクライアントの中で顕在化した課題や論点だけに向き合うのではなく、あるべき姿からバックキャストする視点で論点の提示やアプローチを具体化することも求められてきます。そうしたスタンスもマネージャーならではのものと考えています。また、マネージャーになってからはより社内、MUFG、社外で一緒に課題解決に取り組める仲間を増やしていけるか、そのために自分やチームが認めてもらえるかという意識も強くなりました。
手がけたプロジェクトの一部
スマートシティコンセプト策定
ナイトタイムエコノミー実装に向けた
戦略策定・事業伴走
国内産業のGX
(グリーントランスフォーメーション)
推進に向けた戦略立案
不動産ESGファンド組成に向けた
構想策定
私の
とっておき
これからのエネルギー資源といわれている水素・アンモニア領域の複数案件に携わっていた頃に、各地域の状況を把握し、関係者間でコミュニケーションを図りながら可視化したスライドになります。各案件の政策、事業者の動向から今後に向けた洞察を導き出す土台になっており、水素やアンモニアの利活用が現在どのような状況にあり、この先何が起きるのか、すぐにイメージできるのです。理論やファクトの分析に基づいたスライドだけではなく、具体的なアクションが結果的に収斂されていったアウトプットも重要です。
仕事の醍醐味
MUFGを介する案件は、常に産業全体や地域全体で取り組むべき根本的なテーマが多く、社会課題全般に向き合えることがやりがいになっています。また、MUFGならではのネットワークを活用して価値を共創すること、シンクタンク部門の知見を顧客価値に変換して届けられることも、MURCならではの魅力です。また、MURCの社風のひとつに、主体的に動ける環境があります。私の所属する新産業共創チームは、案件の新規性や多様性も豊富なため、自らがやりたいテーマにアンテナを張り、自分からキーワードを発信していればいつでも機会が掴める環境です。このように、個人の意思で自由に動きながら、案件内外で得た知見を活かしてチームとして社会課題解決に貢献していくことが仕事の醍醐味です。
5年後の私
MURCには専門領域に明るい人材が多くいますが、私はまずオールラウンダーとして幅広い領域に携わり、コンサルタントとしての自力をつけ、ライフワークにしていきたいです。また、クライアント企業や、レポート・報告書、その他媒体でのパブリシティも通じて仮説やストーリーを発信し、社会に貢献・影響を与える人物になりたいと考えています。
心に残るエピソード
森林の端材を舗装ブロックとして活用した、舗装材の事業化プロジェクトに携わりました。クライアントとコミュニケーションをとる中で提案内容を常にアップデートし、ビジネスを拡大・事業化する方法を提案しました。考えを固めて同じレールを走るのではなく、機動性や柔軟性を持って、常によりよい方法を探していたとき、仕事の面白みを実感しました。
樹木の成長過程で吸収されたCO2は、枯れて分解する過程で再び放出します。その前にコンクリートとしてCO2を閉じ込めることでCO2の削減効果にもつながるといわれています。木の温もりを感じることができる今回の舗装ブロックは、官民連携事業を通じて保育園や公園に使われているそうです。