入社5年目社員座談会 -研究員-
挑戦と成長の新人時代から
政策研究のプロとして飛躍 社会課題の解決に取り組む
高い専門性を誇る三菱UFJリサーチ&コンサルティング(以下、MURC)の研究員は新卒入社後にどのような経験を積み、現在に至っているのか。今やプロジェクトをリードする立場へと成長した新卒入社5年目の研究員3名から、シンクタンクの研究員としてMURCの魅力をお伝えします。
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政策研究事業本部 東京本部
経済財政政策部
研究員
2019年入社西畑 壮哉商学研究科修了。学生時代は主に労働経済学分野の実証分析を専攻。入社後は経済政策部に本配属。準研究員としてアンケート調査、ヒアリング、データ分析、セミナー運営等を幅広く経験。現在は教育分野や行動科学分野のデータ分析等を中心に行いながら、プロジェクト管理の一翼を担う。 -
政策研究事業本部 東京本部
社会政策部
研究員
2019年入社森芳 竜太人文社会系研究科修了。社会心理学を学ぶ。入社後は共生・社会政策部に本配属。準研究員時は複数分野の案件に参画し、調査研究やプロジェクト遂行の基礎を身につける。現在は「ダイバーシティ」「働き方改革」分野に軸足を置きつつ、誰もが生きやすい社会の実現に取り組む。 -
政策研究事業本部 東京本部
経済財政政策部
研究員
2019年入社渡部 彩乃融合理工学府修了。学生時代は都市計画を専攻。入社後は公共経営・地域政策部に本配属。研究員の業務をひと通り経験し、スキルやマインド面を学ぶ。現在は「エネルギー」分野と自分のミッションである「災害に強い都市づくり」の実現に向けた研究を進めるとともに、案件統括にも携わる。
※本ページの内容は、2023年12月1日取材時点のものです。
一人ひとりの成長を支えてくれるOJT制度
入社5年目の現在、新入社員の時期を振り返っていかがでしょうか。
渡部
最初の1ヵ月は、コンサルティング事業本部の同期入社のメンバーと一緒に、社会人としての意識・姿勢等を学びました。その後に政策研究事業本部のみで集合研修が行われまして、研究員としての仕事の基礎を学びました。森芳さんは新入社員研修で印象に残っていることはありますか?
森芳
私はグループワークですね。ある状況下に置かれたときにどうすれば救助の可能性が高まるかをチームで話し合うワークで、自分の答えと異なる意見を聞き、自分ひとりで考えたときには思いつかないような答えを導き出すことができました。集合知の重要性を改めて認識しましたね。
渡部
新入社員研修ではコンサルタント事業本部の同期と話し合う機会が多くありました。5年経った今でも、気軽に相談しあえる関係性を築けたことも良かったですね。
西畑
政策研究事業本部で行われた研修では、社会課題に基づいて、特定の官公庁に調査・分析の提案を行うことを想定した、今振り返ると実践的なトレーニング内容だったと思います。シンクタンクの研究員として、どのような調査・分析を設計して、どのように結果を見せていくのか、といった一連の思考プロセスやスキルを学べたと思います。
渡部
研修で研究員としての基礎を教わることができたので、その後の実務にスムーズに取り組み始めることができましたよね。
森芳
そうですね。研修後は、配属部署で実際の業務を通じて学ぶOJTに入ります。研究員としての姿勢やスキルは、配属後も先輩社員からフィードバックをしていただきながら学んでいきました。
西畑
私たちはプロジェクト単位で働くことになるのですが、プロジェクト内容によって必要となるスキルセットは大きく異なります。研修だけですべてのスキルが得られるものではなく、現場に則した知識やスキルをつど身につけていくことが必要です。OJTで具体的な仕事の進め方を学びながら徐々に慣れていくことができたと思います。渡部さんはどうでしたか?
渡部
私が所属している公共経営・地域政策部では、新人には先輩がチューターとしてサポートする制度があるんです。研究員として必要なスキルや心構えを学べるよう、業務のポートフォリオを組み、長期的な成長につながる道筋を立てていただきました。迷いなく業務に取り組むことができたうえ、相談にも親身に答えていただけて、とても心強かったです。
森芳
部署ごとにも多様なサポート体制がありますよね。共生・社会政策部ではプロジェクトリーダーをはじめ、先輩方からの細やかな指導のもとで学ぶことができました。バランスよく経験が積めるプロジェクトにアサインしてもらえるため、部全体で新人を支援する風土が整っているのだと思います。
すべての業務が自立への挑戦
準研究員として経験した業務・プロジェクトを教えてください。
森芳
私は、性的マイノリティの方々も含めた誰もが働きやすい職場環境の実現に向け、実態調査や事例集作成を行うプロジェクトに参加し、先輩にサポートしてもらいながら、アンケート設計から集計を担当しました。企画書の作成段階から携わっていたため、報告書の作成まで一気通貫で経験することができ、自分の礎になっています。
渡部
全体像を把握すると、新たな視点に気がつきますよね。西畑さんはどうでした?
西畑
1年目はアンケート調査、ヒアリング、データ分析、セミナー運営等、幅広く携わりました。現在私はデータ分析を専門として取り組んでいますが、今後のマネジメント業務を視野に入れると、準研究員のときに専門分野以外にも一通りの業務を経験できたことは非常に良かったと思っています。渡部さんはどんな業務に携わりましたか?
渡部
私も1年目の間に一通りの業務を経験することができました。特に資料作成については、クライアントに納品する資料作成を任せてもらえ、準研究員といえども一人前の研究員と同じクオリティで成果物を作成することが期待されていると感じました。実際に公表資料として使用されている場面を見たときは嬉しかったです。私の準研究員時代は、研究員としての基礎を作るための時間だったと思います。
西畑
私の場合、準研究員のときは先輩研究員の背中に学ぶことが多かったと感じます。尊敬する先輩からは、調査・研究上の技術的な側面だけでなく、クライアントとのコミュニケーションの姿勢も学びました。成果物について、結果をどのように解釈したら良いのか、留意点はなにか、なぜその専門的な方法を使う必要があるのか、といったことをクライアントにわかりやすく説明し、理解・納得してもらうことが重要です。これらのスキルの高い先輩は結果的に成果物の質も高く、やりたい仕事ができているように思います。
渡部
シンクタンクの研究員として、クライアントが深層で考えていることを言語化し、整理しながら次の道筋を切り拓くことも重要ですね。
現場で活かせる研究・分析を目指して
研究員としての仕事内容や、やりがいについて教えてください。
西畑
準研究員のときにくらべて仕事の担当範囲が広がって、より自分で主体的にリードしながら仕事を進めることができています。アンケート調査の設計やフィールド実験の設計等、分析の前段階から関われる機会もあり、データ分析全体を統括する役割を担うことが増えたと思います。クライアントから直接ご相談いただけていることから信頼関係を実感することもあり、やりがいに繋がっています。
渡部
私も任される仕事が「パーツ」から「パート」へと広がってきたと感じていますね。プロジェクトリーダーと相談しながら自分で作業設計・成果物の作成をするようになって、現在は見習いのプロジェクトリーダーとして現場を統括する機会も出てきました。自分が最前線に立って進めていくことに責任も感じますが、やりがいも大きく楽しんで取り組めています! 森芳さんは準研究員のときから変わったことはありますか?
森芳
私は今までより、多様なステークホルダーの目線を考慮するようになったと思います。政策として目指す方向がありつつも、それが現場の実態とかけ離れたものとならないようにするため、クライアント、社外の有識者等、各ステークホルダーの意見を踏まえることで、妥当性のあるアウトプットができているかを常に意識しています。
渡部
多様な視点としては、私も専門外の分野にも挑戦するように意識していますね。自分の専門性を高めていくことは大切ですが、自分の専門である都市計画はさまざまな要素・分野が複雑に絡み合っているので、幅広い分野で得た知見や視点は必ずどこかで結びつくと考えています。
西畑
私もデータ分析面での貢献が求められ、必ずしも専門ではない分野の仕事に携わる機会があります。適切なデータ分析を行ううえでドメイン知識は重要と考え、各分野の研究員やクライアントとコミュニケーションを取り、現場の理解を深めてから進めるように意識しています。
森芳
他分野の研究員と関わるという点では、西畑さんとは同じプロジェクトに取り組んでいますよね。私も西畑さんのように他部署の研究員と自主勉強を実施したり、積極的に関わりを増やしたりすることにより、多くの知見を得て、世の中の役に立つアウトプットが行えるよう努めるようになりました。MURCは非常にフラットでオープンなカルチャーですので、組織の垣根を越えて仕事や相談ができることが大きな魅力ですね。
社会のリーダーとして未来を描く
皆さんのキャリアの先にある、目指していきたいリーダー像について教えてください。
森芳
今後はプロジェクトリーダーの役割を担うことが増えていくので、これまでMURCが培ってきた実績に恥じないよう、クライアントの期待以上のアウトプットを提供できる研究員を目指します。クライアントからは「MURCなら任せて安心」と言っていただくことも多いので、その信頼にはしっかりと応えつつ、ひとりでも生きづらさを抱える人が減るよう、社会に貢献していきたいと思います。また、後輩も増えてきているため、成長を促すように伴走するつもりです。
西畑
単にクライアントのニーズに応えるだけでなく、専門性に基づくプラスαの付加価値を出せる研究員になりたいと考えています。そのためには自身の専門性を継続的に高めていくことが重要だと考えています。MURCには一定の年次になると3年間を限度とする留学休職制度があり、年収も自分で選択できる仕組みがあるため、大学院等で学びやすい環境です。職場の仲間も、私の学びたいという姿勢に対して背中を押してくれます。
渡部
自分が最も関心のある「災害に強い都市づくり」という命題に対し、シンクタンクの研究員として貢献していきたいと思います。今はまだ研究員やプロジェクトリーダーとして一人前になるために日々研鑽しているところですが、さまざまな案件を通じて災害に強い都市づくりにつながるエッセンスを拾い集めていき、社会に価値のある調査・提言ができるようになりたいです。
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