Consultant2

コンサルティング事業本部
経営コンサルティングビジネスユニット
経営コンサルティング第2部 コンサルタント
小谷 彩華
官民分野を問わず
活躍する
プロフェッショナル集団。
経歴
2015年入社。大阪大学大学院言語文化研究科修了。大学ではタイ語を専攻、大学院ではタイの文化や宗教の研究に打ち込む。1年間の現地留学では、各地の寺院を巡ってインタビュー調査を実施した。
私の信念
論理性を大切にしながらも、プロジェクトを通して経営課題の解決のみでなく、論理のみで語ることのできない「人」や「組織の文化」に影響を与えられるような、コンサルタントをめざしています。経営に関する幅広い知識の継続的な吸収はもちろん、クライアントとの距離感を縮め信頼関係を築くことを強く意識しています。また、プライベートの時間も大切にし、メリハリのあるワークスタイルを確立したいと考えています。
私の仕事
経営コンサルティング第2部では、主に、中・西日本を拠点とする企業を対象にコンサルティングを提供しています。サービス領域は、経営計画策定・グループ経営推進・財務アドバイザリー・業務改革・マーケティング戦略支援・組織人事戦略等、企業経営全般に関する幅広いテーマを扱っています。私自身、入社以来、経営に関する幅広い知識を身につけるため、さまざまなテーマを経験してきました。
プロジェクトの中でのコンサルタントの業務は、コンサルティングに必要な情報の収集や基礎調査・分析・資料の作成、クライアントとのディスカッション進行、後輩の指導等、多岐にわたります。その中で、プロジェクトリーダーの補佐としての役割を意識するよう心がけています。
現在携わっているプロジェクトに、自動車部品メーカーの成長戦略立案があります。メンバー構成は、上司であるプロジェクトリーダーと私の2名。プロジェクト実施期間は約4ヵ月で、5年後を見据えた成長戦略の策定を目的とします。

自動車部品業界は急速な技術革新が進んでおり、それらを応用した新製品が各社から次々と登場する等、非常に競争の激しい産業分野です。一方で、国内外の市場環境は日々大きく変わりつつあります。こうした中で、将来ビジョンを描きながら、採るべき成長戦略オプションを決定することは、企業経営における最重要課題のひとつとなっています。
戦略とは「どこで、どう戦うか」ということですが、これを考えるうえで欠かせないのが、戦略の方向性を定めるうえで参考となる情報の提供です。その一例として、マクロ環境の分析手法である「PEST分析」をご紹介します。「PEST分析」では、政治(P)・経済(E)・社会(S)・技術(T)の4つの観点から、自社を取り巻く環境の変化やその影響を把握・分析します。たとえば、政治では規制緩和や税制、経済では経済成長率や消費動向、社会では人口動態、技術ではインフラ整備や技術革新等、それぞれに分析・検討すべき複数の要因が存在しています。
私はプロジェクトの中で、これらの要因分析に必要な基礎的データの収集や資料の作成を担っています。主な情報は関連省庁が発表している白書等の公的資料や、業界団体や企業が作成したレポート等です。これら膨大な情報の中から、何を選びどのように分析するかを一から検討するのは簡単ではありませんが、戦略策定の基礎となる大切な業務であり、責任感を持って仕事に取り組んでいます。
こうした分析資料をもとにクライアントと定期的なディスカッションを行います。プロジェクトリーダーのサポートを受けながらではありますが、その際のディスカッションの進行も担っています。

手がけたプロジェクトの一部
小売業の人事制度構築
電気メーカーの販売促進支援
リゾート施設の将来ビジョン策定
私の
とっておき
ある大手アパレルメーカーへの営業提案資料の一部としてまとめたシート「次期中期経営計画の策定に向けた論点」です。この資料を作成するにあたっては、過去の中期経営計画と経年の財務データを時系列に再整理する等、情報の分析と課題抽出の手法についても自ら検討しました。入社1年目に自分が手がけ、クライアントに提出した初めての提案書です。

仕事の醍醐味
とても自由度の高い環境で仕事をさせてもらえています。社内のミーティングでも積極的に発言ができる雰囲気で、しかもそれが良いとなれば、新人のアイディアでも躊躇なく採用してもらえることに驚きました。また、経験が浅くてもクライアントの前に立てば、ひとりのプロフェッショナルとして見られます。それはプレッシャーでもありますが、成長へのモチベーションにつながっています。
5年後の私
専門性やコミュニケーション能力をより深め、自身のテーマを確立してプロジェクトリーダーとして活躍している状態になることを目標にしています。また、クライアントにとって「外部の人間」ではなく「仲間」と思っていただけるような存在をめざしています。自身の専門性を高める努力を続けることは当たり前ですが、ひとりでできることにはやはり限界があります。クライアントに応え要望以上の成果を出すためにも、時に周囲を巻きこんでいける「人間力」も向上させたいと思います。
心に残るエピソード
入社4ヵ月目。前述のアパレルメーカー向けの営業提案資料を作成した際に、クライアントの経営層の前で自らそれを説明する機会を与えていただきました。情報分析・資料作成・プレゼンテーションという、コンサルタントとしての一連の業務を、自ら主体となって初めて体系的に経験したという意味で、6年たった今でも記憶に残る仕事になっています。