テーマから見るMURCの最前線
成長戦略・新規事業戦略


日本を輝かせる新しいビジネスを

コンサルティング事業本部
経営戦略ビジネスユニット 経営戦略第1部
2021年入社/政治経済学部 卒業
幅広い業界の中堅・中小規模のクライアントに経営全般に関するコンサルティングサービスを提供。「攻め」のテーマでは中期経営計画・事業戦略の策定や新規事業開発、「守り」のテーマでは収益改善等に取り組む。学生時代から携わってきた農業が専門セクター。
Q1 背景や課題は?
成長の加速か、現状の打破か
新規事業戦略を策定する背景は大別して二つあります。
ひとつ目は、本業の業績が良いため、その利益を次なる事業に投資して成長を更に加速していくもの。二つ目は、本業の業績が良いとはいえず、現状以上の成長が見込みづらいために次なる事業の柱を作りにいくもの。
前者の場合、一般的に企業は多くの資金を有しているため、採りうる選択肢が多くなります。しかしながら、それが故にかえって何をすればよいのか分からないという状況に陥ってしまうことがあります。
後者の場合は、企業の資金が潤沢とはいえず、採りうる選択肢は少なくなります。一方、何度も挑戦できるほどの企業体力も残されていないため、慎重になりすぎるあまり、こちらも何をすべきかがわからず決断ができない。
いずれの場合においても、自社にとって有望な新規事業とは何かをいかに特定するかが主な課題となります。
Q2 アプローチの方法は?
「目指す姿」と「評価基準」の明確化
新規事業戦略策定の要点は、次の二つです。
1. 新規事業によって「目指す姿」を明確に定義する
これはクライアント企業のメンバーと私たちコンサルタントを含めたプロジェクトチームの目線を合わせるために行います。
目指す姿には主に次の要素が含まれます。まず新規事業開発の「目的・意義」、次に、事業開始までにどの程度時間をかけるかの「目標期間」、そして事業が軌道に乗ったあとの成熟期にどの程度の売上高を見込むかの「目標規模」です。
これをプロジェクトの最初期に共通認識化していないと、後々出てくる事業アイディアが散発的になり、結局何がしたかったのかよく分からなくなってしまいます。
2. 新規事業の有望性の評価基準を明確にする
こちらは「何をもって事業の有望性を評価するのか」という評価基準を明確に決めておくことです。
例えば、手早く小規模でも新規事業を成功させたい場合はそこまで市場の規模がなくとも成長していればよいとも考えられます。一方で、じっくり時間をかけて規模を狙いに行くならやはり市場の規模感がないと話になりません。
新規事業戦略はスタートダッシュが肝心です。ここが決まれば、あとは市場・競合・自社の現在地・将来を見定め新たに進出すべき領域を決め、その領域でどのようなビジネスを行っていくのか考えていきます。

Q3 乗り越えるべき壁は?
挑戦する。引き際を決める。振り返る
乗り越えるべき壁は三つあります。
ひとつ目は「なかなか実行に移せない重い腰」。新しいことには不安も伴います。ですが経験が次に繋がり、さらに次の選択肢・新規事業の間口を広げていきます。十分に準備し有望と判断したのなら、思い切って挑戦してみる姿勢が求められます。
二つ目が「見失ってしまう引き際」。新規事業の成功確率は一般的に10~30%程度といわれており、上手くいかないケースは珍しくありません。一歩踏み出して挑戦した事業には愛着がわきますが、引き際も肝心。撤退基準は必ず事前に決めておきます。
そして三つ目は「振り返らないやりっぱなし」。成否に限らず、なぜその結果となったのか。背景をしっかりと振り返り、分析することで初めて次に繋がります。そのため、新たにご支援する場合はこれまでに取り組んできた新規事業の振り返りからスタートすることも多々あります。
Q4 どんな未来を思い描く?
「この時代だからこそ」の使命
これからの日本は深刻な少子高齢化により縮小していく産業・業界が少なくありません。しかしながら、いつの時代も事業の種、チャンスは必ずあります。逆境を悲観せず、この時代だからこそ輝くようなビジネスをさまざまな企業が発案し、結果として日本全体が逆境を跳ねのけ、更に盛り上がっていくような未来を思い描いています。
自社だけで新規事業を考えるには時間も人も足りない、という企業は数多くあるでしょう。コンサルタントには、さまざまなクライアントと新規事業を開発してきた経験があります。悩みを抱える企業に、その経験を還元していくことで日本全体の新規事業を盛り上げていく。そんな使命が、私たちにはあると思います。
これからも新規事業戦略策定を通して、クライアント企業、ひいては日本経済にプラスの影響を与えていきたいと考えています。
Frontier Index

成長戦略・新規事業戦略

人的資本経営

業務改革・DX

気候変動

都市・地域開発

EBPM・政策評価

新技術の社会実装

地域包括ケア・介護

子ども・子育て
