若手同期座談会
コンサルタントと研究員、立場の異なる若手の同期4名が集まり、三菱UFJリサーチ&コンサルティング(以下、MURC)で働くリアルを語り合いました。入社理由、仕事の実際や入社後の気づき、社風、そしてキャリアの展望まで、率直な本音トークをお届けします。
Keisuke Tanabe
コンサルティング事業本部 経営戦略ビジネスユニット 経営戦略第1部
コンサルタント/2022年入社/法学部 卒業
MURCとは?
成長できる環境
若手にも仕事が任せられ、周囲からのフォローも手厚い。意欲ある人にとって最適な成長環境が用意されている会社です。
Nodoka Urata
コンサルティング事業本部 組織人事ビジネスユニット HR第3部
コンサルタント/2022年入社/総合人間科学研究科 修了
MURCとは?
個人の裁量・心理的安全性の高い組織
個人の裁量が大きく、自由度も高い。それでいて、組織としてお互いをサポートし合う温かさを併せ持つところがあります。
Kengo Ino
政策研究事業本部 東京本部 持続社会部
研究員/2022年入社/農学生命科学研究科 修了
MURCとは?
自由な組織
働き方の自由度が高い。「働きやすい環境を守るには、良い仕事をし続けることが重要」との共通認識もあるようです。
Minori Fujiyama
政策研究事業本部 東京本部 地域政策部
研究員/2022年入社/国際学研究科 修了
MURCとは?
つながりと個の尊重
年次に関係なく、専門性を持つ者同士お互いを尊重し、チームとしてパフォーマンスを最大化しようとする文化があります。
入社理由
“現場で起きていること”が知りたい
皆さんの就職活動と、
MURCに入社を決めた理由について教えてください
大学院では森林科学を専攻し、林業の生産性向上について研究していました。大学院の研究ではIoTやAIの活用といった技術的なアプローチがメインでしたが、どうしてもそれだけでは解決できない課題も多かったです。社会課題の解決には、法制度等の政策的なアプローチも必要だと感じたことが、シンクタンク業界を志望したきっかけでした。
私は大学院で主に難民に関する社会学を専門領域として研究していました。外国人関連の政策研究を突き詰めて、研究者のポストに就く選択肢もありましたが、まず現場を知る必要があるだろうと考えました。そこで、シンクタンク業界のなかでも、外国人政策に関する案件で実績の多いMURCを選んだという流れです。
インターンシップには参加しました?
学部4年のときに参加しました。当時はコロナ前だったので、対面開催でした。
大学院修士1年のときに参加しました。私がインターンシップに参加したときはオンライン開催でしたが、研究員の方々の間に柔らかい雰囲気を感じたのを覚えています。ベテラン社員に、若手社員が気軽に話しかけていて。年齢に関係なく、フラットに意見を言い合える環境だと感じました。
私はコンサル業界で複数社のインターンシップに参加しましたが、MURCからのフィードバックが一番ポジティブでした。他社では、オールラウンダー的で「強みがない」と言われがちだった私ですが、MURCでは「臨機応変に対応できるのが強み」と言ってもらえて。ここなら活躍できるかもしれないと思いました。
浦田さんは、どうしてコンサルティング業界に?
大学では、労働者の人権や労働組合の活動について研究していました。私も「現場を知りたい」という思いがあり、さまざまな企業の人事制度に触れられる人事コンサルティングに関心を持ちました。経営視点を持つコンサルタントは多いですが、労働者の視点を持ったコンサルがいたら、バランスが取れるのではないかと。
私は、実家が建材卸の会社を経営していて、父親で3代目です。社員30人弱の小さな会社で、幼いころから経営者としての父の姿を間近で見てきました。業績がいいときもあれば、もちろん悪いときもある。そんな「悩める経営者」の話を直接聞いてきたことが原体験にありました。
それでコンサルティング業界を?
最初は建築や不動産業界も見ましたが、20代のうちから何らかの形で経営に関わりたくて「それならコンサルティングだな」と的を絞りました。MURCを選んだのは、中小企業から超大企業まで幅広い案件に携われることと、新卒を大切に育てる文化があることが決め手になった。入社後の研修期間が1年間もあると知って、「手厚いな」と感じましたね。
現在の仕事
若手コンサルタント/
研究員の仕事とは?
現在担当している業務について教えてください
経営戦略ビジネスユニットで、企業の中長期のビジョン策定といった経営戦略立案支援や、新規事業立案等の事業戦略策定支援に携わっています。クライアントの規模は中小から大企業まで幅広く、業種もITや不動産、スポーツ関連等さまざまですね。案件ではサブプロジェクトリーダーとして、プロジェクト設計や顧客とのコミュニケーション等を任されています。
私は大手企業のクライアントを対象に人材戦略や人事制度設計のプロジェクトに携わっています。戦略策定、制度設計だけでなく、運用支援もテーマのひとつです。設計した制度が狙い通りの成果につながるよう、運用状況のヒアリングや、必要に応じた追加施策の検討も行っています。
メインは資源循環政策、特に食品ロスに関する業務です。国内の家庭から発生した食品ロス量の推計や、自治体の食品ロス削減推進計画の策定支援等に携わっています。林業分野では、ユーカリやポプラといった成育の早い樹種のエネルギー活用に関する調査等、案件はさまざまですね。
私は多文化共生に関する制度設計に向けた調査研究事業や、外国人受入れ政策の執行を支援する案件に携わっています。MURCで調べたデータが国の検討会で引用されることもあり、外国人受入れ制度の最前線を見ながら仕事ができるのは、大きな刺激になりますね。他にも高齢化雇用推進等、雇用と労働に関する案件にも関わっています。
やっぱり忙しい? リモートワークや
業務量の調整でメリハリを
コンサルティング/シンクタンク業界は忙しいイメージがありますが実際働いてみていかがですか?
プロジェクトに入る前は、期待される仕事量と費やす時間の見込みをプロジェクトリーダーと相談して、仕事を抱えすぎることがないように調整が行われます。プロジェクトが始まったあとも、残業が続いていると上長がそれを察知して、メンバー間で業務量を調整していますね。
私はなんでも首を突っ込みたがるタイプなので、気づいたらいつのまにか仕事が増えていたりして「自分の余力と相談するようにね」とよく上長に言われてます(笑)。
でも、自然とそうなりますよね。研究員は関心領域を広げながら、それらを掛け算して専門性を磨いていく仕事なので。だからなおさら、無茶な働き方をしないような仕組みが整っていることはありがたいです。
コンサルは複数の案件を同時並行で担当する「マルチアサイン」が基本なので、忙しさの山が重なるときもあります。でも、1週間単位や1ヵ月単位でスケジュールを調整することはできますね。私はメリハリをつけて働きたいタイプなので、休みの日はゴルフをしたりスポーツ観戦をしたり、完全にオフにするよう心がけています。
私は最近週1日程度、平日夜の予定をブロックしてジャズダンスを習っています。身体を動かすと、いいリフレッシュになりますね。普段は基本的にリモートワークが多いので、習い事の後に仕事をすることもあります。
3年目ともなれば、リモートで働くのも、出社するのも、個人の裁量に任される場合が多いですからね。
そうですね。出社するタイミングも波があって、私の場合は余裕があるときは週1日、忙しいときは週4日という感じです。官公庁は対面が前提の仕事もあり、打合せが重なって忙しい時期は出社も多くなります。
私は逆で、資料作り等で忙しいときは在宅でのリモートワークが増えます。移動時間がもったいなくて(笑)。部によっては頻繁にクライアント先に出向く人もいて、出先でサテライトオフィスを使っていることも多いですね。
仕事の面白さ
政策形成のプロセスに
直接携わるやりがい
研究員の仕事の面白さ・難しさを
どこに実感していますか?
社会課題の解決に向けて、政策形成のプロセスに直接関わることができるのは、この仕事の大きなやりがいだと思います。こうした課題は、簡単には解決できない、複雑なものばかりです。文献調査やヒアリング等さまざまな調査手法を駆使して、その複雑さに真正面から取り組むこと自体に、面白さを感じますね。
案件によっては、政策決定の過程を見ることもできますしね。自分たちが行った調査の結果や分析資料を参照しながら議論が行われていると、やりがいと責任の重さの双方を感じます。アンケートやヒアリング等現場の声をまとめ、理解しやすく整えてクライアントに届けることが、私たちの仕事ですから。もちろん、簡単なことではないですが。
わかります。予算や時間が限られるなかで、クライアントの要望に沿ったアウトプットを出さないといけない。しかも、調査や分析の結果が、必ずしもクライアントの想定に合致しているとは限らない。ここをどう乗り越えるかが、難しさでもあり、面白さでもあるかなと。
先輩たちはそこのコミュニケーションが上手いですよね。クライアントの意図を理解したうえで、手元にあるデータから読み取れることを伝えたり、他にどういう観点からなら有意義な議論ができるかを提案したり。背中を見ながら、日々勉強しています。
あと、研究員として難しさを感じるのは、自分たちはあくまで意志決定を支援する立場であり、実際に事業を行うわけではないこと。だからこそ社会課題と自分たちの距離が開かないよう、常に肌感を持って課題に接しなければと考えています。そうした理由もあり、現場には積極的に足を運ぶように心がけていますね。
さまざまな経営課題に対して
“考え抜く”面白さ
コンサルタントの仕事の面白さ・難しさを
どこに実感していますか?
伊能さんの話にもつながりますが、コンサルタントもクライアントにとっては「第三者」です。提案はできても、実際に動くのは先方企業の方々。実行支援を行うこともありますが、内部の事情で計画が進まないこともあり、成果を挙げるところまでコミットする難しさを感じているところです。
そうですね。人事領域でも、経営サイドに理想はあるけど現場が対応しきれないということがあります。せっかく新しい制度を作っても、設計の意図通りに運用できなければ絵に描いた餅に終わりますし、反対に、運用のしやすさを優先すれば今までと大して変わらなくなる。理想と現実のバランスには、常に気をつけています。
浦田さんは、さまざまな企業の人事制度を見たい、というのが入社動機でしたよね。その点はどうでした?
各社で人事制度の整備状況に幅があるのが意外でした。その一方で、大学院で学んだ日本的な雇用のあり方はどの会社にも根付いており、現場を見る大切さと、理論を理解する大切さの双方を感じましたね。大企業には人事のプロフェッショナルもいて、こちらが刺激を受けることも多いです。そうした方々に向けて、いかに価値を発揮するかを考え抜くところも、面白さのひとつです。
考える面白さは、自分も感じているところですね。クライアントが抱える経営課題はさまざまで、二つとして同じ案件はありません。毎回チーム内で議論を重ねて、考えに考えてアウトプットを生み出していくところが面白いなと。配属当時は、考えること自体が苦しいと感じることもありましたが、経験を積むと自分のなかで引き出しも増え、応用が効くようになりました。できることが数倍、数十倍と指数関数的に増えていく実感があって、今は仕事がとても楽しいですね。
今後の目標
頼られる存在となり、
クライアントや社会に貢献する
最後に、今後の目標についてお聞かせください
まずは自身のスキルや専門性を向上させ、社内外から信頼される存在となることが目標です。MURCでは、コワークという形で他のチームの方とプロジェクトを進めることがあり、初対面の人と一緒に仕事をする機会も少なくありません。お互いが気持ちよく働けるように、コミュニケーションや情報収集能力といった基本スキルと、自身の専門性の双方を高めていきたいです。そのうえで、政策研究を通じて社会課題の解決に貢献していければと考えています。
クライアントに求められた情報を提供するだけに留まらず、先輩方のように、クライアントの問題意識をすくい上げた新たな提案ができる研究員になれたらと考えています。後輩も入ってきているので、マネジメントスキルも高めたいですね。業務を細分化してタスクに落とし込んだり、ある程度裁量を持たせて動いてもらったり等、チームでの動きを意識した働き方ができるようになればと考えています。
「自分が責任者となって、クライアントの変革に責任を持たなければ」という思いがあるので、一刻も早くプロジェクトリーダーとして案件を進められるようになりたいですね。リーダークラスの先輩方はコミュニケーション力も交渉力も段違いで、その背中に追いつくにはまだ時間が必要ですが、この壁の向こうにコンサルタントの醍醐味がさらに詰まっている予感がしています。
私たちのようなコンサルタントは、その業界で働いた経験がなくとも企業の相談に乗ります。それを考えると、いつも背筋が伸びる思いです。クライアントから頼られる存在になるために、専門性という強みをより深めていければと思います。「人事のことならなんでも聞いてみよう」と、良き相談相手となることが理想ですね。そのうえで、クライアントの成長に資するより良い人材マネジメントの提案に貢献できたらうれしいです。





