三菱UFJリサーチ&コンサルティング
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cross talk 01

未経験から始める
コンサルタント

三菱UFJリサーチ&コンサルティング(以下、MURC)には、事業会社から転職してきた人材も数多くいます。異業種へのキャリアチェンジのハードルは決して低くはありませんが、それまでの経験を強みとして新たなフィールドに踏み出すこともできます。コンサルティング業界未経験のキャリア入社の3名が、それぞれの経験や志について語りました。

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PROFILE

大手鉄道会社出身

R.M.

コンサルティング事業本部
経営戦略ビジネスユニット
経営戦略第2部
コンサルタント
2022年度入社

多様な業種のクライアントに中期経営計画・事業計画の策定、サステナビリティ対応、人事領域まで幅広い支援を提供。大阪で暮らしており、家族との時間が何よりも大切です。休日には2人の娘、妻と一緒に過ごしています。

大手水産食品メーカー出身

C.O.

コンサルティング事業本部
組織人事ビジネスユニット
HR第1部
コンサルタント
2021年度入社

中堅・中小企業の人事制度設計や人材育成ポリシーの検討、シニア社員に関する施策の検討等のご支援を行っている他、研修の講師を務めることもあります。趣味は合唱で、大学OB・OGの合唱団で活動を続けています。

大手通信キャリア出身

N.T.

コンサルティング事業本部
経営戦略ビジネスユニット
経営戦略第1部
マネージャー
2020年度入社

新規事業の立案や経営計画の策定、業務改革、各種マーケット調査等に携わってきました。妻、娘との3人暮らしで、いつも一緒に休日を楽しんでいます。1年ほど前に自宅も購入しました。

事業会社からコンサルティング業界へ

皆さんの前職について教えてください。

当時、新しい事業にチャレンジしている企業姿勢に面白みを感じ、大手通信キャリアに入社しました。理系の出身ではありましたが、事務系職種として入社し、当初3年間は営業関連の部署に所属していましたが、それ以降は一貫して経営企画系の業務に携わりました。

私は人の生活に深く関わる仕事がしたいと考えて、新卒で大手水産食品メーカーに入社しました。健康志向の高まりや個食化、中食等、食のトレンドが変わり始めた時期でもあって、面白いことができそうだと思ったからです。ところが配属されたのは、まさかの人事部。給与計算や入退社に伴う手続き、人事関連システムプロジェクト等に携わりました。

私は新卒で鉄道会社に入社し、電車の運転士等の現業部門で経験を積んだ後、人事部門と経営企画部門等でキャリアを重ねました。企業規模は大きく、組織が専門分化されているため特定分野の専門家として経験を重ねる人が多い中、管理部門中心に比較的幅広い分野を担当できたと思います。省力化や合理化といった難しい課題にも取り組みました。

転職の経緯と、MURC入社の決め手は何でしたか。

入社して10年経ち、自分のやりたい仕事はある程度やれたという満足感があった一方で、10年後、20年後の自分の将来像が前職では描ききれない不安感がありました。あらためて自身のキャリアを見つめ直した結果、ジェネラリストとしてではなく、スペシャリストとしての道を歩んでみたいと思うようになったことが転職のきっかけとなりました。コンサルティング業界を志望したのは、元々経営に興味があり大学でも勉強もしており、前職でも経営に関わるような業務に携わってきたため、それを専門性として活かしたかったことが理由のひとつです。加えて、これまでのキャリアを振り返った際に、手触り感が感じられる仕事であったり、財務・経営等の専門スキルの積み上げが成果につながったりしたような場面に喜びを感じていたことから、中堅・中小向けの経営コンサルティングはそれに合っているのではないかなと、思いました。

私自身は鉄道会社での仕事には満足していたものの、コロナ禍によって経営環境が劇的に悪化したときは社内が大混乱に陥りました。そのときに痛感したのが、会社を変えるときに必要なのは外部の力だということです。特に歴史ある会社ほど、自ら変わろうとしても、古い常識に縛られてなかなか動けません。そこで外部から企業を成長させるドライバーになってみたいとの想いから、コンサルティング業界への転職を志望するようになりました。

先ほど「まさかの人事部配属」とお話ししましたが、実際に人事の仕事を始めてみたら想定外に面白く、このまま人事を究めるのもいいなと思うようになりました。しかしメーカーですから営業に異動するかもしれないし、工場に行くかもしれません。10年後、20年後、労働市場で自分にどんな価値があるかと考えると、不安が大きくなりました。先行きの見えない時代だからどこでも通用するスキルを身につけたいと思い、同時に人事領域で専門性を磨きたいと考えたとき、人事コンサルタントという仕事を見つけたんです。

実は中堅・中小企業への手触り感のあるコンサルティングができるファームは意外と少なくて、当社はまさにぴったりでした。また、大きな決め手となったのが当社では会社都合による転勤がないことで、家族との時間を大切にしたい私にとってこれはとても魅力的なことでした。また、三菱UFJフィナンシャル・グループ(以下、MUFG)の一員という点は、妻にとって安心感につながりましたね。

私は人事コンサルティングに絞って数社の面接を受けましたが、当社の社員の皆さんの穏やかで柔らかな雰囲気が自分に合いそうだと思ったことが一番の決め手になりました。実際、業界にありがちな「Up or Out」(アップ・オア・アウト)の風潮とは無縁です。もちろん組織人事に関する領域において豊富な実績があることも、大きな理由でした。

N.T.さんが言ったように、MURCはMUFGの一員です。取引先との長い付き合いを大切にするのが銀行ですから、当社も長期的な関係のもとでクライアントにコンサルティングを提供しており、その点に惹かれたことが私にとって一番の入社理由となりました。

事業会社出身としての覚悟と強み

昨今コモディティ化も指摘されるコンサルティング業界に転職することを、どのように捉えていましたか。

コモディティ化したコンサルタントやコンサルティングファームを批判、揶揄するような言葉も巷間では一部聞かれますね。私は当社への転職に際して、経営者ときちんと向き合い、経営そのものを本質的に考えて価値を提供する仕事ができれば、そのような批判は受けないだろうと考えていましたし、そうした本質的な仕事をしなければならないと覚悟もしていました。

私自身は転職活動を進めていく中で、自分自身で考え課題解決をすることでクライアントに価値提供するスタイルが向いていると考え、当社ならそうしたコンサルティングができそうだと思ったので、入社を決めました。未経験からの転職ですから、コンサルティングに自信があったというよりは、挑戦してみたいという気持ちが強かったですね。

これは前職経験を通じての私の実感ですが、特定領域に集中した業務を経験する機会を得ることは、事業会社ではなかなか難しいことです。コンサルティング会社ならば特定領域での高密度の業務経験を積むことで、本質的な価値提供ができると考え、私自身がそうありたいと思い転職しました。

ところで、私はクライアントと対峙する際、「なぜ私たちに依頼するのだろう」と突き詰めて考えるようにしています。自社内のリソースを使わずにわざわざ外部に発注するには、何か理由があるわけですよね。そこを突き詰めていくことで、クライアントの真のニーズに寄り添った価値の提供ができますし、ニーズに合致してさえいれば、私たちの使われ方はどうであってもいいと個人的には考えています。

私も同感です。特に新卒入社の方は「ニーズに合っていればどのような使われ方でもいい」とは思えない方もいるかもしれませんが、私自身はクライアントの役に立てるならば、価値があると考えています。事業会社出身だからこそ分かることなのかもしれませんが、クライアントには、できそうなことでも実際には自前でできないことがあります。この感覚や捉え方は、キャリア入社者と新卒入社者との違いかもしれないですね。

当社の新卒入社者は優秀な人が多いので、社内で彼ら・彼女らとの差異化を図るために、事業会社出身者ならではの視点と経験でクライアントのニーズについて踏み込んで考える、ということも意識しています。

一方で、事業会社出身という点はアドバンテージになると感じていますか。

コンサルタントは事業に対してオーナーシップを持てないという指摘をされることもありますが、実際はクライアントの一員だと思って取り組んでいますし、同化しています。一方で外部の人間としての客観的な視点も持ち合わせており、この両面を備えているからこそ経営者の意思決定に深く関与できるのだと思っています。私の先輩は経営会議に出席することもあるほど信頼されていて、役員もその先輩に当たり前のように質問されるそうです。

そうした厚い信頼を得ていくうえでも、事業会社での経験はアドバンテージではないでしょうか。私自身、給与計算や人事手続きといった末端工程を知っていることは、人事コンサルタントとしての強みになっていますし、提案の際も理想論に終わるのではなく、運用面での実現可能性も考えながら提案しています。ここが配慮できないと、提案しても「そう言われても」という反応になってしまいがちです。

私は前職で社内調整も多く対処してきましたが、事業というものはその社内調整によって動いている面があるのも事実だと思います。そういう体験を踏まえたうえで会話をすると、やはりクライアントには響きますね。

事業会社出身だからこそ感じた魅力

社風や制度面でのMURCの魅力とは何ですか。

本当にフラットで、風通しがいいです。入社した初日のことですが、チームでランチに行った際、若手がビジネスユニットの責任者とフランクに接しているのを見て、衝撃を受けました。前職の社風ではとても考えられない雰囲気でした。

自由な社風であることは間違いないですが、決して好き勝手にやってるわけではないですよね。一人ひとりが自分のやるべきことを理解し、主体的に取り組んでいるうえでの自由です。

自分自身を客観視できるから、チームや組織に対して何をすべきかということが分かっているのでしょう。まさにプロ集団です。

個人のチャレンジを尊重してくれますね。自分の取り組みたいテーマについてアピールしておくと、そういう案件が来たときにちゃんとアサインしてもらえます。もちろん、前提としてチャレンジできるだけのスキルを磨いておくことが必要ですが。

プロ集団なので、組織にぶら下がっている人はいません。日本のホワイトカラーの大問題である“働かないおじさん”は、当社にはひとりもいないんです。皆さん、よく働いていて、「“働かないおじさん”になるぐらいなら辞めてやる」というぐらいの気概をお持ちなんじゃないでしょうか。

最後に今後の目標を教えてください。

入社以来、多くの方に支えられながらここまでやってこられました。これからは、少しずつでも私が組織を支えられるようになりたいと思っています。新たに入社された方のサポートや組織運営への貢献もしていきたいと考えています。

特定の分野で高い専門性を持ちながらも、さまざまな角度からクライアントの本質的な課題を見出し、現実的に課題解決できるコンサルタントになりたいと思っています。経営全体を俯瞰的に捉え、クライアントのあるべき姿・ありたい姿に少しでも近づくための支援ができる人材になることを目指します。

入社後の3年間は「何でもやる、案件の数をこなす」ことを心がけてきました。次の3年は自分の強みを確立し、自分ならではの提案ができることを目指します。また、地に足の着いた提案に手応えをつかみつつあるので、さらにそのやり方を深めていきたいと考えています。

my career

多様なバックグラウンドを持つ3名のキャリアを、簡単にまとめました。
コンサルティング経験の有無に関わらず、一人ひとりのさまざまな個性や経験が、当社のコンサルティングに活かされています。

大手鉄道会社からコンサルタントへ

前職での経験:2009〜2022.3

鉄道会社で幅広い業務を経験
  • 大手鉄道会社に新卒入社し、現場業務からスタート。
  • その後、人事部門や経営企画部門等でキャリアを形成。

MURC入社:2022.4〜

外部の客観的な目線から
企業変革に取り組みたい
  • 経営をはじめ、地域や社会に貢献したい。
  • お客さまとの長期的な関係を前提とすることに惹かれ、MURC入社。

MURCでのこれから

“あるべき姿”になるための支援を目指す
  • 現実的な課題解決のできるコンサルタントに。
  • 経営全体を俯瞰する視野を大切にしたい。

大手水産食品メーカーからコンサルタントへ

前職での経験:2019〜2021.5

人事関連の業務でスキルを磨く
  • 大手水産食品メーカーに新卒入社。
  • 思わぬ人事部配属で、人事の面白さに目覚める。

MURC入社:2021.6〜

人事領域での専門性を磨きたい
  • どこでも通用するビジネススキルと人事領域の知見を身につけたい。
  • 人事コンサルタントへの転身を志し、実績の豊富なMURCへ。

MURCでのこれから

入社以来のサポートに“恩返し”を
  • 支えられてきたことに感謝し、これからは組織を支えていきたい。
  • 新たに入社する方のサポートにも取り組みたい。

大手通信キャリアからコンサルタントへ

前職での経験:2010〜2020.12

経営企画系業務で経験を積む
  • 理系ながら文系採用で、大手通信キャリアに新卒入社。
  • 接客や営業の業務を経て、主に経営企画系の業務に従事。

MURC入社:2021.1〜

コンサルタントの道へ再度踏み出す
  • 学生時代に興味のあったコンサルタントへの志が再燃。
  • 手触り感のあるコンサルティングに惹かれ、MURCへ。

MURCでのこれから

自分ならではの強みを確立したい
  • “何でもこなす”姿勢で3年を過ごし、マネージャーに昇格。
  • 自分ならではの顧客提案ができるスタイルの確立を目指す。