皆さんの前職について教えてください。

学生時代からソーシャルビジネスに興味があり、コンサルティング業界ならば幅広い知識を身につけられるのではないかと考え、総合系コンサルティングファームに入社しました。同社では日本の大企業を中心に業務プロセス改善に取り組み、システム導入まで担当しました。当時、コンサルティング業界は激務というイメージが強かったんですが、日系のファームということもあって、極端な長時間労働ということもなかったです。働き方に特に不満はありませんでした。

私もT.A.さん同様、新卒で総合系コンサルティングファームに入社し、システム導入案件を中心に担当しました。外資系でしたので、入社前から忙しいことは織り込み済みでしたが、繁閑の波はあったものの、乗り切れないほどの忙しさはなかったです。当時は独身でもありましたし、忙しくてもいいやという気持ちでした。

私は、事業会社の事業戦略部門で中長期計画や利益管理、新規事業開発等に携わりました。比較的早く子どもが生まれたので、子育てをしながら自分も社会人として成長したという感じです。当時はまだ在宅勤務が一般的ではなく、私も時短勤務制度、フレックスタイム制度を活用して乗り切りました。そんな私に対して「あなたが戦略を作る等の業務を行う中で、時短のため手が回らない分は他のメンバーにサポートいただきましょう」と言ってくれた当時の上司に感謝しています。今思えばそれは、コンサルタントの働き方に近かったと感じています。

転職の経緯と、MURC入社の決め手は何でしたか。

前職は規模の大きなファームでしたので、PMOとなると部署間の調整や折衝、管理といった業務が中心になってきました。30代を前にして、自分はそうしたマネジメント型の業務よりも、アドバイザリー型のコンサルティングが向いていると強く思うようになり、転職に踏み切りました。

私の場合も前職では規模の大きな案件が中心で、関与できる範囲が限られていました。そのため、専門性を磨くにはより広くプロジェクトに関与できる環境に移りたいという想いが強くなっていきました。

前職では責任ある仕事を任せていただき、非常に満足していました。その一方で、課題解決に際しては社内リソースの活用を優先しなくてはならないという、事業会社ならではの縛りを重荷に感じるようになったのも事実です。次第にそうした縛りが一切ない環境で“あるべき戦略”づくりに取り組んでみたいと思うようになったことで、転職に踏み切りました。

当社に決めたのは、大企業の顧客も有しながら、中堅・中小企業を顧客とする案件に携わる機会もあり、経営層の意思決定に直接携われることが多いという点に惹かれたからです。

シンクタンク部門があるというのはMURCの大きな特徴です。そのためアカデミックな雰囲気があるというのは大きな魅力でした。比較的長期的な視点で取り組めるプロジェクトが多いのも、そうしたアカデミックさが背景にあるのかなと感じています。

当社に入社した決め手は、私が所属しているイノベーション&インキュベーション部(当時:室)の方針でした。課題が明確ではないところから出発して戦略づくりに取り組んでいくという点に面白みを感じました。
