2020サマーインターンシップレポート
三菱UFJリサーチ&コンサルティングでは、学⽣のみなさんが実際の業務を通して当社を体感できる参加型のインターンシップを実施しています。例年「経営コンサルティングコース」「政策研究コース」の2コースで⾏っているサマーインターンシップを、2020年は新型コロナウイルス感染拡⼤の影響を鑑み、全⽇程オンラインにて開催しました。
2020年の開催の様⼦(オンライン)
2019年の開催の様⼦(全国3ヵ所)
経営コンサルティングコース
実施内容
2020年8⽉〜9⽉に、経営コンサルティングコースのインターンシップ(3⽇間)をオンラインで開催しました。このコースでは、第⼀線で活躍する経営コンサルタントの指導のもと、少⼈数のプロジェクトチームを組み、実際の経営課題をテーマに課題解決を実施。チームメンバーとオンライン上でコミュニケーションを図り、課題に⼒を合わせて取り組みながら、最終⽇にはその成果をプレゼンテーションで発表していただきました。また、ランチ会や懇談の場では、チームメンバーや当社のコンサルタントと交流も深めていただきました。今回は、新型コロナウイルス感染拡⼤に伴って三密回避が必要となる等、事業運営に⼤きな影響を受けたフィットネス業界の⼤⼿A社を取り上げ、「アフターコロナの時代にフィットネス業界がどのようになっていくかを⾒据えてA社が取り得る戦略と打ち⼿を提案する」という課題に取り組みました。
参加者の声-参加者のコメントから抜粋
Point1 『先輩社員や新たな仲間と切磋琢磨できる場』
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チームで取り組むジョブだったことで、コンサルタントをめざす方々の雰囲気や考え方、仕事に取り組む姿勢がよくわかりました。チューターとしてついてくださった社員さんとも多く話せたことで、人柄や社風も感じ取ることができたと思っています。
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周りの学⽣も取り組むワークもハイレベルという刺激的な環境の中、チームワークが⾮常に⼤切であることを学びました。分担して調べ上げたさまざまな情報をもとに、チームで意⾒を出し合って仮説や施策を作り上げることで、より濃くて深いアウトプットにたどり着くことができました。
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情報を集める大切さと大変さ、アイディアベースではなくファクトベースで解決策を模索していくことの重要さを身をもって体感しました。チームのメンバーがとても優秀で刺激を受けました。これから残された学生生活の中で、自分ももっと成長できるようにさまざまなことにチャレンジしようと強く思いました。
Point2 『オンラインでも丁寧な個別フィードバック』
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プレゼンを通じて得たフィードバックが非常に質の高いものであったことに加え、プロの方はどのような点にフォーカスしているのかを知ることができました。また、自分たちの成果物を示す際にどのような視点が欠けているか、どのポイントが相手に適切に伝わっていなかったのかを可視化することができました。
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オンラインでの実施という異例の状況の中、⾮常に充実したインターンシップでした。社員の⽅は温かい印象で、グループワークでは私たちの議論のサポートだけでなく、時には厳しい⾔葉をかけていただき、新たな視点や考え⽅を知ることができて⾮常に勉強になりました。
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実際に活躍されているコンサルタントがチームについてくださり、議論の進め方や方針についてもフィードバックをいただけたこと、さらに資料作り等の細かい点でもアドバイスをいただくことができたため、当初の期待を超える良い経験となりました。
Point3 『自己成長を実感できる3日間』
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3⽇間でコンサルティング業務の⼀連の流れを体験することができました。業務を⾏ううえでの⼼構えから具体的なフレームワークまで教えていただき、グループワークでは仮説構築から調査・分析までの流れをワクワクしながら進めることができ、コンサルタントに対する志望度が⾼まりました。
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グループワークを通して成長を感じることができました。頭を悩ませながら3日間取り組んだことにより、コンサルタントに必要な論理性や一貫性といった考え方を身をもって学ぶことができました。また、提案を考えることだけが仕事ではなく、それをどう伝えるかもかなり重要な要素であるということが実感できました。
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提案をするうえで、お客さまの⽴場や要望に寄り添って考えることが、⾃⾝の想像よりもはるかに⼤切にされているように感じました。これまでは論理的思考等の具体的なスキルにばかり⽬を向けていましたが、それはコンサルタントに必要なものの⼀部だったと気づき、コンサルタントにとって⼤事なことを多く学びました。
政策研究コース
実施内容
2020年9⽉、2⽇〜5⽇間のスケジュールで、オンラインで政策研究コースのインターンシップを開催しました。このコースでは、さまざまな社会課題の解決に⽇々向き合っている研究員の指導のもと、それぞれ関⼼のある政策分野の調査分析等の政策研究業務に取り組んでいただきました。その成果を最終⽇のプレゼンテーションで発表。政策研究という仕事の意味と意義を、存分に噛みしめていただきました。
今回は、下記拠点・分野に分かれて実施しました。
- 【東京】
- [1]地球環境・持続可能社会政策分野
- [2]経済政策分野
- [3]社会政策分野
- [4]公共経営・地域政策分野
- 【名古屋】
- 政策研究業務全般
- (上記[1]〜[4]分野全般)
- 【⼤阪】
- 政策研究業務全般
- (上記[1]〜[4]分野全般)
参加者の声-参加者のコメントから抜粋
Point1 『最前線で実際の政策研究業務を体験』
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中央省庁や⾃治体、現場等のさまざまなアクターと連携できるシンクタンクは、社会を変える可能性を⼤いに秘めていると実感しました。また、他の⺠間企業のインターンシップ等では体験しがたい広いテーマが扱われていたので、⽇本や世界全体等、⾮常に広い視野で物事を考えていく視座が得られたと思います。
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政策設計や実⾏に対するシンクタンクの関わり⽅について、認識を深めることができました。仕事と介護の両⽴⽀援や総合事業等に関する委員会や講演の視聴を通して、国の打ち出す政策を地⽅⾃治体に対して分かりやすく説明し、実⾏可能な形にしてサポートしながら、社会貢献していくのだと知りました。
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気候変動政策に関するワークが、⼀番印象に残っています。信頼できる情報を探し、クライアントが理解しやすいような報告書を作成することに加え、そこから国として取るべき政策までも想定するというシンクタンクの研究員としての視点を学ぶことができました。
Point2 『シンクタンク研究員としての姿勢や心構えを実感』
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多様なステークホルダーやプレイヤーを想定した業務提案が、⾮常に興味深かったです。特に、模擬調査を進める中で、どのようにクライアントの共感を引き出すのか、どのように課題解決に寄与できるのかを常に考え続ける姿勢を求められることが、⾮常に興味深くて楽しい体験でした。
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政策の形成から実施まで⾏うという業務の幅広さに、あらためて驚くと同時に、現場と国をつなぐシンクタンクの仕事の⾯⽩さについてもやりがいを感じました。さらに、⽇本の課題の抽出や、⽇本の将来像の探究等、政策形成の最先端の部分で最新の情報に触れ続けることのできる仕事は魅⼒的だと思いました。
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これまで⼤学で⾏ってきた研究と、シンクタンクで⾏う調査は全く異なるものであることを実感しました。シンクタンクの調査は限られた時間の中で、社会課題を解決するための提案を、明確なクライアントに向けて⾏うというもので、クライアント⽬線で⾏う難しさややりがいを実感しました。
Point3 『社会課題への挑戦』
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シンクタンクの働き⽅を実際に体感し、政策提⾔に関わるうえで今後⾃分に必要なものを認識できました。これからの社会がより劇的で突発的に変化することが予想される中で、⾃分の専⾨知識だけでなく新たな分野への好奇⼼や、統計学やデータ分析、国際⽐較といった、分析に関する専⾨性も必要だと感じました。
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オンラインでも、シンクタンクの施策⽴案に必要な視点と考え⽅を学ぶことができた点が最⼤の収穫です。そのことを通して、現在⾃分⾃⾝が専攻している学問分野特有の思考プロセスは、時としてシンクタンクで求められる考え⽅とは相反するものであると気づくことができました。
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「アフター・コロナの地⽅創⽣」について、政策⽂書を検討しながらプレゼン資料を作成するワークが印象的でした。政策⽂書の膨⼤な情報量や抽象度の⾼い内容の中からエビデンスを⾒つける際に重要となるのは、クライアントの要望もそうですが、シンクタンク研究員⾃⾝の知識と発想、そして誠実な思考だと感じました。