コンサルタント・研究員に共通して言えることは、ほとんどの業務が「プロジェクトタイプ」の仕事であるということです。つまり、定型の業務というものがありません。毎回異なったお客さま・課題・予算・期限の中で、最良の結果を残す必要があります。
コンサルタントは主に民間企業を担当します。その使命は、お客さまの課題を正確に掴み、それに対して最高のソリューションを提供することです。経営戦略、人事戦略、内部統制等のマネジメントシステム分野やグローバル展開等のプロジェクトにおいて、主にやりとりするのは企業の社長や経営層です。
一方、研究員のお客さまは主に国や地方自治体で、国家の政策立案、地方行政や公的事業主体の戦略構築・経営改善等のプロジェクトを担当します。利益を追求する一般的なビジネスとは異なり、未来志向、中立志向、学際志向、政策志向等を柱として、国政、地方自治、国際問題等極めて公共性が高い仕事を若いうちから担っています。
ただ、この「民間と公共」という区別も、最近は以前ほど明確に線を引けなくなっているように感じます。公共分野でも、民間の手法を取り入れたサービスが求められていることもありますし、CSR(企業の社会的責任)の高まりにより、超大企業は公的な色合いを帯びてきています。そのような線引きの難しいプロジェクトにおいては、事業本部の枠組みを超え、コンサルタントと研究員による協働体制で取り組むことにより民と官を繋ぐシンクタンク・コンサルティングファームをめざしています。
コンサルタント・研究員ともに、豊富な知識と経験をお持ちの方々をお客さまとしていますので、さまざまな面において高いレベルを要求されます。知識やスキルだけでなく、態度・所作から言葉遣いまで、信頼されるに足る人間でなければいけません。その分、早いうちから鍛えられ、実力をつけられる職種と言えるでしょう。