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地域振興や自治体政策の立案を多角的に支援
メンバーを育成しチームとして高い成果をめざす

政策研究事業本部  大阪本部研究開発第2部 主任研究員沼田壮人SOTO NUMATA

2003年入社。京都大学大学院経済学研究科修了。学生時代は財政学・環境経済学のゼミに所属し持続可能な発展を都市政策に活かす方策について研究。また国際交流のサークルに入り、多国籍の学生仲間と国内外をともに旅した。

My Policy

「お役所仕事」等という言葉もあるように何かと批判を受けることも多い行政ですが、どんな役所にも必ず真面目で誠実で熱意ある職員の方がいます。そうした職員の方々の想いを受け止め、その理想の実現のための力になりたいと考えています。彼らとともに仕事をすることで知見や経験を深めながら、そこで得たものを次のプロジェクトに活かしていく。そうした積み重ねによって、今後も地域の発展に尽力していきます。

私の仕事

研究開発第2部では、地方自治体のお客さまに対し、環境・経済・産業、観光、文化・芸術等をはじめとする幅広い分野で地域活性化やまちづくりに関する調査や提言、また、それを受けての政策立案や事業推進の支援を行っています。私自身も入社以来一貫して地域振興を自らのテーマに据えて活動してきました。
現在取り組んでいるプロジェクトのひとつに兵庫県尼崎市の文化ビジョン策定支援業務があります。同市の文化資源を「尼崎市にとっての文化とは何か」という点から問い直し、今後の文化政策の指針を示すビジョンを策定することが目的です。
尼崎市は阪神工業地帯の中核を担う工業地域として発展した、県内屈指の人口を有する都市です。全国的に知名度の高い「工都」としての顔を持ちますが、一方で、文化面に焦点を当てると、周辺自治体と比べ必ずしも明確なイメージが形成されているとは言えません。市民が誇りを持てる文化的なアイデンティティを確立し、周囲からの評価を変えることは、地域住民の満足度を上げ、ひいては市の魅力を高めることにも繋がります。
プロジェクトでは有識者会議を設置し公開の場で議論を行ったり、また市民参加型の討論会やワークショップを開催する等、市民との対話を通して、「これが尼崎が誇る文化なのだ」と多くの人が納得できるような文化の打ち出し方を模索しています。まだ結論は見えていないものの、工都としての歴史を背景とした「ものづくりの町」「高い技術を誇る職人の町」そしてそうした住民の創意工夫に溢れた「生活力」等が、キーワードとして浮上しています。成果は最終的にビジョンを示した冊子にまとめられますが、具体的な行政計画にも影響を与えうるものだからこそ、策定までにいかに多くの市民を巻き込むかが重要だと考えています。
私はリーダーとして2名の研究員とともにプロジェクトを遂行しています。時に彼らを指導し、サポートしながらプロジェクト全体の品質を管理することも業務の一環となっています。メンバーを育成しながらチームとしてより優れたアウトプットを実現することも、主任研究員としての重要な役割です。

手がけたプロジェクトの一部
  • 「ひめじ創生人口ビジョン」及び
    「ひめじ創生総合戦略」策定支援業務(兵庫県姫路市)
  • 幸福度指標策定支援業務及び
    第5次総合計画改訂支援業務(大阪府門真市)
  • 地方公共団体における都市の
    生物多様性確保等に関する調査(国土交通省)
  • 京都文化芸術プログラム2020(仮称)
    策定に係る業務(京都市)

私のとっておき

「門真市幸福度指標について」のレポートです。幸福度指標は、研究者や国際機関のレベルでは議論が進んでいますが、市役所、区役所等の基礎自治体レベルでは、まだ日本でも検討している例が少ないテーマです。門真市でのこの仕事は、基礎自治体レベルであっても、指標検討の背景となる理論は研究レベルと遜色ない水準を維持しつつ、市民や市の職員にとってなじみやすい内容になるよう工夫を重ねました。クライアントである門真市の市長や市職員の本テーマへの関心が高く、大学院生時代から一緒に研究してきた先生方に委員に加わっていただき作り上げたこともあり、私にとって印象深いプロジェクトとなりました。

仕事の醍醐味

仕事を通じて新しい世界が広がることです。訪問する場所、担当するテーマ、クライアント、インタビュー先の研究者、企業経営者、エンジニア、社会起業家等、この仕事を通じて本当にさまざまな場所や人、そして知見に触れることができました。これまで見ていた自分の世界がいかに狭かったかを知りました。仕事で扱う社会課題には、なかなか出口が見えない困難なものもありますが、それらに真摯に取り組む人々の存在を知り、また一緒に仕事をしたりすることで、「世の中捨てたものじゃない」と前向きな気持ちになれることも魅力です。

5年後の私

少子化による人口減少や高齢化の時代を迎え、地域社会はかつてないほどのさまざまな課題を抱えています。一方でインバウンド観光の隆盛により地域や伝統産業が注目される等、新たな潮流も生まれています。今後も地方の行政マネジメントや地域活性化の分野で専門性を深めていきたいと考えていますが、さまざまなプロジェクトや情報発信、勉強会の企画等を通じて、出身地であり業務フィールドでもある関西の多くの自治体から頼りにされながら、熱心な職員の方々のネットワークづくりにも貢献できたらと思っています。

エピソード

入社2年目に、薬物依存症の人の社会復帰支援を行うNPOへのインタビューを行いました。報告書にインタビュー内容を掲載するにあたり、「罰するよりも息の長い治療と支援が重要」というメッセージを中心にレポートをまとめたところ「こちらの伝えたかったことをよく理解してもらい大変嬉しい」との返信をいただきました。2年目で任される仕事が一気に増えてくる一方で、仕事をこなす能力がなかなか上がらないと感じて悩んでいた頃でしたので、とても自信を得た出来事となりました。

応募者の皆さんへメッセージ

世の中には本当にさまざまな「業界」と「職種」があります。テレビCMやネット上の話題ではほとんど見かけることはなくても、魅力的な企業や仕事はたくさんあります。これまでの経験や身の回りの情報だけで「行きたい企業」「やりたい仕事」を決めるのではなく、いろいろな会社や人を訪ね、どこでどのように働いていたいか、イメージを膨らませていってください。

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