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現状に満足しない、こだわりと粘り
終わりのない仕事を続けられるのは、
切磋琢磨できるチームがあってこそ

政策研究事業本部  東京本部経済政策部 副主任研究員齋木由利YURI SAIKI

大学では環境・エネルギー工学を専攻した。もちろん勉学に励んだが、多くのエネルギーは体育会系サークルに費やした。汗と泥まみれだったが、最高に充実した大学生活だった。この時に学んだ仲間の大切さやチームワークが、今の仕事にも活かされている。

My Policy

クライアントにも社内のメンバーにも、信頼関係が大切です。そのために “自分の頭でちゃんと考える”ことを大切にしています。クライアントやプロジェクトリーダー(PL)からの「指示」をやって終わるのではなく、「指示」の背景にある「意図」を汲み、自分なりに工夫し、必要であれば提案もしていきます。「指示していなかったけど意図していたこと」を積み上げることで、信頼が得られると考えています。自分がPLとしてメンバーにお願いする時は「やってほしいこと」だけじゃなく「なぜそれが必要なのか」も説明します。言われたことだけでなく、必要なことを自分で考えて提案してほしいから。そうしたことが、プロジェクトの成果全体の質を向上させるのだと思います。

私の仕事

テーマは、福祉・介護です。入社して数年は福祉全般や教育、市民協働、環境等、幅広く行っていましたが、ここ数年は介護・高齢者福祉に絞られてきています。「地域包括ケアシステム」に関する仕事がメインです。クライアントは、厚生労働省と地方自治体です。介護や高齢者福祉の政策は、国が制度を設計し、地方自治体が制度の下で施策を実行しています。そのため、国の仕事では今後の制度のあり方を検討するための調査やコンサルティング、地方自治体の仕事では、住民や関係者の声を聞きながら、具体的な取り組みを検討したり、実行する支援をしています。
たとえばここ数年は、2015年度から始まった「介護予防・日常生活支援総合事業(以下、総合事業)」に関する仕事に携わっています。これは、支援や介護が必要になった高齢者を、住み慣れた地域から切り離すのではなく、慣れ親しんだ環境の中で生活を続けられるよう、介護サービスや医療機関だけでなく、なじみのご近所や友人、NPOやボランティア団体等も一緒になって、地域ぐるみで支え合っていきましょうという制度です。
2014年度には、この制度の趣旨や背景を地方自治体に伝達するため、解説書の作成やシンポジウムを行いました。2015年度には、各自治体での総合事業の実施状況を調査し、周知が不足していると思われる点を解説したり、各地域の効果的な取組事例を紹介するための冊子を作成しました。一方で、地方自治体から委託を受けて、実際に総合事業を設計・実行する支援を行いました。2016年度には、これらの集大成として、自治体が総合事業の趣旨を地域の関係者や住民と共有するためのツールとして、動画を作成し、当社HP等で提供しました。

手がけたプロジェクトの一部
  • 地域包括ケアシステムの構築に資する新しい介護予防・日常生活支援総合事業等の推進のための
    総合的な市町村職員に対する研修プログラムの開発及び普及に関する調査研究(厚生労働省)
  • 地域包括ケア研究会(地域包括ケアシステムを構築するための制度論等に関する調査研究)(厚生労働省)
  • 要介護認定適正化事業(厚生労働省)
  • マレーシア国高齢化社会に向けた地域社会に根差したプログラム及び社会的支援の構築プロジェクト
    (独立行政法人国際協力機構)

私のとっておき

これまでは、厚生労働省・地方自治体のリサーチ・コンサルティングが大半でしたが、最近では少し違う仕事も行っています。ひとつは個人での講演活動。総合事業の立ち上げ・普及に関わったことで、地方自治体等からの講演依頼を受けるようになりました。また最近では、海外の仕事も行っています。途上国は、日本に比べ高齢化が遅れているため、高齢者福祉や社会保障の仕組みが未成熟です。その国の制度の現状をヒアリング等で把握したうえで、不足している点を提言したり、政府関係者を対象に講義や視察研修等を行うことで、彼らが制度を設計していくうえでのヒントを提供するような仕事にも携わっています。

5年後の私

副主任研究員になりPLをやるようになると、良い仕事へのクライアント評価は「MURCさん、ありがとう」ではなく「齋木さん、ありがとう」だと気付きました。PLはまさに会社の顔なんですね。しかし一方で、プロジェクトの成果は、決して自分ひとりでできるものではありません。仲間づくりを進めながらより良い仕事を積み上げ、将来的には自分の名前が、国や地方自治体の方に知ってもらえれば嬉しいです。

エピソード

入社した頃、中堅層の研究員の方々の切磋琢磨している光景にすごく憧れていました。分け隔てなく意見交換するし、飲みに行けばプライベートの話題で盛り上がるし。私もこういう仲間が欲しい!と思いながら仕事を続けてきたある日、「周りの研究員とわいわいやっている姿が楽しそう」と言われたことがありました。この時、自分にもついに仲間ができたんだと思え、とても嬉しくなりました。最近、「齋木さんだから、この仕事をお願いしたい」とプロジェクトのお誘いを受けるようになりました。少しずつでも信頼してもらえるようになったことが、仲間づくりに繋がったのかなと思っています。

応募者の皆さんへメッセージ

当本部は「現状に満足しない」人の集まりだと思います。社会情勢や人の価値観により、社会のめざす姿は変わっていきますし、政策のあり方やそれを実現する技術も日々進化しています。つまり、私達の仕事に正解はなく、終わりもないのです。どんなに一生懸命やっても反省や課題は必ず残り、それを次の仕事に繋げていく粘り強さが求められます。こうした経験を楽しそう!と思ってくださる学生さんがいらっしゃったら、ぜひ私達の仲間に加わっていただきたいと思います。

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