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森林減少を防止する国際的な仕組みづくりに向け、
基礎情報の収集や情報共有の面からチームを支える

政策研究事業本部  東京本部環境・エネルギー部 準研究員正垣裕太郎YUTARO SHOGAKI

2016年入社。九州大学大学院生物資源環境科学府 環境農学専攻修士課程修了。学生時代は農学部で森林科学について学び、森林所有者による森林経営の実態を研究。自主的ゼミ活動と称して、農家で農作業の手伝い等も経験した。

My Policy

入社まもなく先輩から言われた「自由と自己責任」という言葉を胸に刻んでいます。当社は、誰かにテーマを与えられるのを待つのではなく、研究員自らがテーマを見つけてビジネスにすることが求められます。しかし、ビジネスとして成果を出し、その責任を全うするには相応の能力が不可欠です。現状、そこまでの力がない私は、実力を培うため、与えられた仕事を全うし、最大限のものを吸収していこうと努めています。

私の仕事

環境・エネルギー部は、地球温暖化、資源・エネルギー等、さまざまな環境問題に関する調査・コンサルティングを行い、社会全体のめざすべき環境ビジョンの提案やその実現に向けた戦略支援を行っています。その中で私は、森林・陸域生態系グループに所属し、主にREDD+(レッドプラス)をはじめとした地球温暖化問題関連に携わっています。
REDD+とは、発展途上国が自国の森林を保全するために行う活動に対して、国際社会が資金的インセンティブを与えるというもの。森林を伐採するよりも保全する方が、経済的に高い利益を生むことができる仕組みを作ることで、森林減少や地球温暖化を防ごうとする施策です。
これまで「気候変動枠組条約(UNFCCC)」を中心に議論が交わされ、パリ協定でも言及されていますが、私たちは、環境省や林野庁、JICA、民間企業等からプロジェクトを受注。日本政府や企業がREDD+を推進するために必要な情報収集や戦略策定から国際ルールづくりにまで関わっています。
また、日本独自の枠組みを使ったREDD+の制度づくりも動いています。それが、二国間クレジット制度のもとでのREDD+に関するルール整備です。二国間クレジット制度とは、途上国に対して温室効果ガス削減のための技術・製品・サービスを提供し、実現した排出削減規模に応じて日本の貢献度を評価、削減目標の達成に活用するという制度であり、そこにREDD+を含め、取り組みを促進しようとしています。
いずれも、多くのステークホルダーが存在するため、それぞれの思惑を汲み取りながら意見を調整して、実効性の高いルールを策定、実施するのは難しいことです。入社2年目の私は、基礎的な情報収集や議事録作成等を通じて、少しでも貢献していきたいと考えています。発展途上国における森林減少は、比較的古くからある環境問題ですが、REDD+を巡る状況は日々更新されているため、最新動向を常に把握しておくことは非常に重要です。そのため、国連やNGO等の海外の関連サイトを日々確認して追加情報を資料にまとめ部内で共有。議事録についても会議参加者はもちろん、参加できなかった人にも理解できる構成や必要に応じた補足等に気を配っています。資料や議事録の作成は地味に感じるかもしれませんが、その正確性が最終的にプロジェクトの成功へと結びついていくと思えば、身の引き締まる思いです。

手がけたプロジェクトの一部
  • 気候変動緩和策としての国内吸収源に関する調査
  • 二国間クレジット制度の下での
    REDD+に関するルール整備
  • REDD+推進のための外部資金を活用した
    国際協力の可能性に関する調査
  • 地方自治体における入域料支払い制度の導入支援調査

私のとっておき

当社が毎年刊行している『日本はこうなる』2017年版で、「森林認証制度」に関する記事を執筆しました。これは環境・経済・社会という3つの側面から一定の基準をクリアした森林を認証して、その森林から生産された木材や木材製品にラベルをつけるという制度です。日本ではあまり普及していませんでしたが、近年のオリンピックではラベルのついた木材を積極的に使用していることから、2020年に向けて普及が進むのではないかということを書きました。

仕事の醍醐味

現在携わっているREDD+もそうですが、地球温暖化を解決しなければならないという共通認識はあるのに、各国の思惑や複雑な事情が絡んで、なかなか前進していない問題を、どのように前進させるか――現代社会で「うまくいっていないこと」をどうやって「うまくいく」ようにするか考えること自体にやりがいを感じています。こういったテーマは、プロジェクトごとに「すべきこと」が異なってくるため、ルーティン作業が少なく、日々、異なる仕事から刺激を受けることができるのも醍醐味のひとつだと感じています。

5年後の私

国内の森林・林業政策にも携わりたいと考えています。たとえば、過疎が進む地域では、収入面や地域の生活インフラ等、さまざまな要因で、そこでの生活を諦めざるを得ないということもあります。このような現実を改善し、「住みたい場所で暮らせる」社会を作るために、林業が活かせるのではないかと考えています。
まだ具体策がイメージできているわけではありませんが、この最終目標を実現するためにも、まずは、クライアントの要望を適切に把握し、その要望以上の成果を出せる一人前の研究員をめざしていきます。

エピソード

毎年開催されている環境・エネルギー部の「合宿」。2016年は熱海で開かれ、人材育成や情報共有、営業戦略等について、丸一日かけて議論しました。私は新入社員ながら、人材育成を話し合う場で生意気にも「もっと仕事がしたい。1年目でももっとプレッシャーをかけていいのではないか」と発言。これについては、先輩から「そうは言うが、実際、何か努力しているのか?」と、きつい一言をいただくことになりましたが、年齢に関係なく、部としての将来について活発に議論し、発言できる社風に触れ、自由闊達な雰囲気を感じました。

応募者の皆さんへメッセージ

就職活動で「自分の就きたい職業は何だろう」と悩むかもしれません。そんなときは「どんな自分でありたいか」について考えるのもいいかもしれません。就きたい職業にこだわりすぎると視野が狭くなり、思いがけない出会いや発見を見逃す可能性があるからです。皆さんが「ありたい自分」でいられる素敵な企業に出会えること、ひいてはその企業が当社であることを願っています。

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